季節外れで申し訳無いのだけれ共。

冬の星座に就いて。


一寸クイズ的な話をし桝。


おおいぬ座のα星……シリウス
こいぬ座のα星……プロキオン
オリオン座のα星……ベテルギウス(一等星としては他にリゲル)


此れらの3つの星座は冬の大三角形を構成することでしばしばパラレルで登場するのだけれ共、それぞれ切り口が違い桝。


短文では、シリウスは「おおいぬ座のα星は何」と云う切り口よりも「シリウスは何座」と云う形で出題されることが多いです。シリウス自体が有名だから。
勿論、シリウスが答に成る問題の中振りくらいで「おおいぬ座のα星で〜」と云う文章が出てくることはしばしば有り桝。あとはプロキオン(次の段落参照)の前振り。


プロキオンは凡そ間違いなく
おおいぬ座のα星はシリウスですが〜」
若しくは
ギリシャ語で"犬の前に"と云う意味の〜」
と云う形で出題され桝。


オリオン座は一等星がふたつあることで有名です(他に一等星がふたつあるのは南十字座ケンタウルス座)。
ベテルギウスが出題される時は「冬の大三角形を構成する〜」
リゲルが出題される時は「オリオン座にあるふたつの一等星とは〜」
が多い。
前者は、「おおいぬ→こいぬ」と云う問題文の美しさから来るものと思われ桝。

今日の出典:
TVクイズ番組攻略マニュアル3 P.196 Q.7
文責:Hなちっこ

梶井基次郎

梶井基次郎といえば、彼の命日が「檸檬忌」とされるほどに『檸檬』が代表作なのであるが、もう一つ、よく聞く・話に出てくる作品があるのでそれの紹介でも。
桜の樹の下には』という短編作品。書き出しは「桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている!」


余談ですが、書き出しが「〜〜である。」とか「〜ている。」という文学作品から何故か○×クイズに発展するという現象を考えるクイズサークルがあるというもっぱらの噂。いや、私らが所属する大学のクイズ研なんですがね。あ、勿論当人たちはネタで言ってます。

・例
   「桜の樹の下には屍体が埋まっている。○か×か。」
   「木曽路は全て山の中である。○か×か。」
   などというかんじで。

・実演(ある日の例会の風景)
   Hさん「問題。『木曽路は全/て〜」*1
   Sさん「えーっと、その書き出しは・・・『暗夜航路』!」
   押し機「ブーーー」
   Sさん「あぁそうやった、『夜明け前』やった。ごっちゃになるんよなぁ・・。」
   Dさん「いや、分からんよ。もしかしたらこの後の問題文が「〜山の中である。○か×か。」かもしれんし。」


話がそれた。
ちなみに、『檸檬』や『桜の樹の下には』などの梶井基次郎作品は、青空文庫で閲覧が可能です(http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person74.html)。


今日の出典:

TVクイズ番組攻略マニュアル3 P.206 Q.147

文責:トリ科のちっこ

*1:一応解説。/(スラッシュ)は早押しでボタンが押されたポイント。

屋根の上のバイオリン弾き

最初にはっきりと申し上げ桝。
僕(Hな方のちっこ)は原作であるショーレム(シヨラム)・アレイヘムの『牛乳屋テヴィエ』の読了は疎か、『屋根の上のバイオリン弾き(Fiddler on the Roof)』自体観劇したことが有りません。
ですから、表面的なことしか取り扱うことが出来ません。若しも観劇、或いは『牛乳屋テヴィエ』を読む機会が有りましたら改めて書き桝。


取り敢えず。クイズに出そうな処をば。
1967年、此の作品が日本で初演されたとき、森繁久彌(もりしげ・ひさや)さんが主人公・テヴィエ役を務めました。(そう、主人公の名前は「テヴィエ」です。)
森繁久彌さんが引退した後、肉屋役だった上條恒彦(かみじょう・つねひこ)さんが7回程主演しましたが、1994年にテヴィエ役を西田敏行さん(あの『釣りバカ日誌』の人ですね。でも本人は釣りが余り好きではないそうです)に交代。
現在では市村正親(いちむら・まさちか)さん(昨年篠原涼子さんと結婚されて話題に成った人です
ね)が主演されてゐる様です(2004年〜)。


あ、忘れてゐましたが、劇中歌の『サンライズ・サンセット』もキーワードらしいです。
勿論僕は聴いたことが有りません。


屋根の上のバイオリン弾きWikipediaの記事は此方。粗筋などは此方で。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%8B%E6%A0%B9%E3%81%AE%E4%B8%8A%E3%81%AE%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E5%BC%BE%E3%81%8D


今日の出典:
TVクイズ番組攻略マニュアル3 P.196 Q.4
文責:Hなちっこ

守秘義務

「職員は、職務上知りえた秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、また、同様とする」(地方公務員法第34条1項)


この地方公務員法で、公務員については明文化されている。これがよく出るので公務員に守秘義務があることは(クイズ的に)よく知られている(?)が、別に公務員だけが守秘義務を持っているわけではない。医者や弁護士などといった個人情報を扱う仕事に対しては守秘義務が徹底される。


参考⇒http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/06/s0623-15p.html(医療関係資格に係る守秘義務の概要)
医療関係だと、それぞれの職ごとに守秘義務が法律で定められている。



今日の出典:

TVクイズ番組攻略マニュアル3 P.206 Q.149

文責:トリ科のちっこ

賽は投げられた。

と云えば、ルビコン川を渡ろうとしたユリウス・カエサルが発したとされる有名なセリフですが、今回採り上げるのはそう云うことではなく確率問題です。



「n人でじゃんけんをした時、○○と成る確率はいくら?」
「サイコロを投げたとき○○と成る確率はいくら?」


とかそう云うお話。


先ず、じゃんけんの話から。
クイズ的には、「1/3」と答えておけば大丈夫です。
何故なら、ふたりじゃんけんでも3人じゃんけんでも、Aさん(便宜上、参加者のひとりをAさんとしておき桝)が「勝ち」「負け」「相こ」に成る確率はいづれも1/3だから。
そして、4人以上のじゃんけんに成ると、5カウントだとか20分100問ペーパーだとかの制限時間で計算するのが困難であることも然ること乍ら、其処までして確率計算の可不可を問う意義が無いからです。
もし「4人以上でじゃんけん」が出題された場合、きっと答は「同じ」です。
当然のことですが、Aさんが勝つ確率と負ける確率は同じですから。
因みに相こに成る確率は13/27です。参考までにどうぞ。
じゃんけんの話は此れくらいで。



次、サイコロ。
サイコロの確率計算を取り扱う上で避けて通れないキーワードが有り桝。
其れは「同様に確からしい(equally likely)」
「サイコロに仕掛けがあって5が出易い」とかそんなことは無いよ、と云う申し合わせ事項を簡潔に表した言葉です。
時々僕が出し桝。


さて本題。
例えば、「ふたつのサイコロを投げたときに両方偶数が出る確率」


「全く関係の無いふたつの出来事」(例えば、ふたつのサイコロを振るとき、片方の目が6だったとしても、もう片方の目はそんなことには関係無く矢ッ張り1から6のどれかが出る)についての確率は基本的に掛け算すれば出桝。


1ツ目のサイコロで偶数の目が出る確率は1/2です。……A
2ツ目のサイコロで偶数の目が出る確率は矢ッ張り1/2です。……B
ですからAとBの両方を満たす確率は


1/2 × 1/2 = 1/4 です。


そう云うわけで、論理学で能く出てくる「AかつB」のことを専門用語で「論理"積"」と云うのは中々当を得てゐると思い桝。


余談ですが、今日読んだ本の中に面白いことが書いてありました。
風が吹けば桶屋が儲かる」と云う諺が有り桝。
風が吹く→埃が舞う→埃で目を患ってしまう人が増える→三味線弾きに成る人が増える→三味線の需要が増えるので猫が乱獲される→すると鼠が増える→鼠は桶を齧るので、鼠が増えることによって齧られる桶も増える→桶屋が儲かる
要は、「意外な処に影響が出る」と云う意味です。

しかし数学的に考えてみるとどうでしょうか。風が吹くと埃が舞い上がる。これが九十%正しい、すなわち〇・九とする。ところがその次に、埃が目に入って目を患う確率は一〇%、すなわち〇・一くらい。その中から目が見えなくなる人となると、〇・〇〇一くらい。その次の三味線弾きになるとまた〇・〇〇一。各ステップを全部かけていくと、おそらく確率は一兆分の一以下になるでしょう。要するに、現実には風が吹いても桶屋は儲からない。

国家の品格』/著・藤原正彦 P.58)

また、此の諺には「アテに成らない期待をすること」と云う意味も有り桝。


今日の出典:
TVクイズ番組攻略マニュアル3 P.196 Q.3
文責:Hなちっこ

映画運動

ログインのエラーか何かで、書いた内容が全部吹っ飛ぶ。やる事がたくさん有って眠い中頑張って調べた2時間弱、何だったんだ。怒り心頭で再び書く気が起こらない。

・・・が、何とか思い起こしてもう一度挑戦してみますよ。
とりあえず、blogとか掲示板とかに色々書くときは、一度wordpadか何かで下書きしておく、投稿直前に全文「コピー」しておく等の対策をしておく事を強く勧めます。


ヌーベルヴァーグ-Nouvelle Vague-】
1950年代後半にフランスで起こった映画運動。フランス語で「新しい波」の意。
映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」の若手評論家たち(撮影所経験は無い)が自らカメラを持ち、パリの町中を駆け回って撮影を行った一連の作品。
勝手にしやがれ』(1959/ジャン=リュック・ゴダール)や『大人は判ってくれない』(1959/フランソワ・トリュフオー)などが代表的作品。



ネオ・レアリスモ-Neo Realism-】
第二次大戦後のイタリアで起こった映画運動。
ファシスト体制に抑圧されていた映画人たちが、戦後の瓦礫の街から自分達の体験した現実をリアルに映し出す。
無防備都市』『戦火のかなた』(1945/ロベルト・ロッセリーニ)や『靴みがき』(1946/ヴィットリオ・デ・シーカ)などが代表的作品。
後に「道」や「甘い生活」で知られる事になるフェデリコ・フェリーニは、このときのロッセリーニ作品の脚本を手がけている。



一応形にはなった。簡潔に纏めすぎちゃった感があるので今度個人的に色々調べてみたいところ。



今日の出典:

TVクイズ番組攻略マニュアル3 P.206 Q.149

文責:トリ科のちっこ